「年金の繰り下げ受給・繰り上げ受給~後編~」

「年金の繰り下げ受給・繰り上げ受給~後編~」

前回も少し触れましたが「繰り下げ受給」をする際は注意が必要です。 繰り下げ受給を選択すると、受け取りを1ケ月遅らせる毎に0.7%ずつ年金が増えるので、70歳まで遅らせると42%、75歳までおくらせると84%の増額になります。 たしかに繰り下げると年金は増額しますが、年金からは税金や社会保険料が天引きされます。繰り下げ受給で収入が増えると、その分税や社会保険の負担が大きくなる可能性があります。 また、繰り下げる前には「加給年金」の対象となるかも確認する必要があります。...
「年金の繰り下げ受給・繰り上げ受給~前編~」

「年金の繰り下げ受給・繰り上げ受給~前編~」

今年4月から、年金の制度改正が順次施行されています。 皆さんもご存知の通り、日本の平均寿命は延びています。年金制度がスタートした1961年と比べると、男女ともに15年以上も寿命が延びました。 長寿になったことで必要なお金も増えました。60歳で定年退職、あとは年金と預貯金で暮らす・・・そんなロールモデルは既に通用しないでしょう。 何歳まで働くか、どういう働き方をするか、年金は何歳から受け取るかなど高齢期の過ごし方は多様な為、長く働き、増えた年金を受け取れるよう後押しをする制度改正が行われているのです。...
「TDLの入場料は世界で一番安い!?」

「TDLの入場料は世界で一番安い!?」

日本に住んでいれば誰もが知っている東京ディズニーランドですが、その入場料が世界で一番安いことはあまり知られていません。 実は、各国の通貨を為替レートを基に円に換算して考えると、日本のディズニーランドが一番安いのです。 同じ商品の値段は世界のどこでも等しくなるということを前提に為替レートが決まる考え方を購買力平価説といいます。...
「国民総オタク社会!?」

「国民総オタク社会!?」

「あなたはオタクですか?」と聞かれたら、どう答えますか? 「オタク」に対するイメージは世代間でかなりギャップが存在しており、今の若者には昔のようなオタクに対するネガティブなイメージはほとんどないようです。 たしかに「オタク」という言葉は、こだわりの強さを表す言葉として幅広く定着してきましたし、いつの間にか「マニア」や「コレクター」と同義として使われています。...
「時間割引率」

「時間割引率」

突然ですが、質問です。 あなたがお金をもらえることになった場合、AとBのどちらを選びますか? A.今日もらえる1万円 B.1ケ月後にもらえる1万100円 多くの人がAを選んだのではないでしょうか。 人間には、将来もらえるお金の価値を、現在の価値にすると表面上の金額よりも小さく感じる傾向があります。 将来の価値を割り引く率のことを「時間割引率」といい、これは人によってかなり感覚が違います。...
「老後問題、忘れていませんか!?」

「老後問題、忘れていませんか!?」

コロナウイルス、ウクライナ情勢、インフレ、円高。めまぐるしく色んな事が私たちの生活を脅かしてきますが、ちょうど3年前の6月に世間を騒がせていたのは「老後2,000万円問題」です。当時は、ニュースや紙面などで毎日のように耳にしましたね。 金融庁の金融審議会「市場ワーキンググループ」の報告書により、「老後の30年間で約2,000万円が不足する」と発表され、大きな話題になったものです。...
「若者の○○離れ」

「若者の○○離れ」

車離れ、新聞離れ、テレビ離れ、アルコール離れ、などが代表的なものです。 若者は、シェアリング・サブスク・無料のネットサービスといった、安価で高品質なサービスを使いこなす事で、あまりお金をかけなくても以前よりもハイレベルな消費生活を送るようになっています。 しかし一方で、マイホームについては未だ根強い支持を得ており、国勢調査によると30代の持ち家率は上昇傾向にあり、住宅購入の年齢が若年化しています。...
「政府の少子化対策、どこまで本気なの!?」

「政府の少子化対策、どこまで本気なの!?」

一昨年末政府が決定した「児童手当の見直し」が今年10月から実施される見通しです。 今回の見直しでは、世帯主の年収が1,200万円程度を上回る世帯への、子ども1人につき月額一律5,000円の特例給付が廃止されるとの事です。 制度を廃止する理由としては、「世帯年収が高いほど児童手当を使う必要がなく残っているからで、児童手当が必ずしも子どもの為に使われているとは限らない。」からだそうですが、取って付けたような理由でどうにも腑に落ちません。...
「金融教育スタート・続編」

「金融教育スタート・続編」

前回の続きになりますが、これからの高校生はどんな金融教育を受けていくのでしょうか。 文部科学省が定めた高等学校学習指導要領によると、「家計の構造や生活における経済と社会の関わり、家計管理について理解すること」「生涯を見通した生活における経済の管理や計画の重要性について、ライフステージや社会保障制度などと関連付けて考察すること」の2点について学んでいくとされています。...
「金融教育スタート」

「金融教育スタート」

社会人になって、初めて保険に加入するときや資産形成を始めるとき、何から始めたらいいのか迷った経験はありませんか? どこからどのように知識を得ればよいかも分からず、やらなきゃと思いつつも放置してしまっている人もいるのではないでしょうか。 しかし、これからの高校生は、こうした疑問を学校の授業で学ぶようになります。 家庭科の授業といえば裁縫や調理実習が思い浮かびますが、2022年4月からは投資信託など基本的な金融商品の特徴も、高校の家庭科の授業で学ぶようになったんです。...