日本に住んでいれば誰もが知っている東京ディズニーランドですが、その入場料が世界で一番安いことはあまり知られていません。

実は、各国の通貨を為替レートを基に円に換算して考えると、日本のディズニーランドが一番安いのです。

同じ商品の値段は世界のどこでも等しくなるということを前提に為替レートが決まる考え方を購買力平価説といいます。

例えば、日本とアメリカのディズニーランドが同じサービスを提供しているとすれば、それぞれの入場料である104ドルと7,900円の購買力は等しいと考えられるので、適正な為替レートは1ドル=76円ということになります。

しかし実際は、購買力平価から見たレートよりもはるかに円安なので、日本のディズニーランドの入場料が安くなるのです。

2014年以降は円安が進んでいる為、海外から見るとコスパも良く観光地としての魅力が高まっており、日本経済にとってプラスに感じますが、逆に日本から海外に行くと割高ということになります。

為替レートや購買力平価説について理解し、円とドルやユーロの関係を理解できれば、海外旅行や普段の買い物も別の視点で見えてくるかもしれませんね。