今年4月から、年金の制度改正が順次施行されています。

皆さんもご存知の通り、日本の平均寿命は延びています。年金制度がスタートした1961年と比べると、男女ともに15年以上も寿命が延びました。

長寿になったことで必要なお金も増えました。60歳で定年退職、あとは年金と預貯金で暮らす・・・そんなロールモデルは既に通用しないでしょう。

何歳まで働くか、どういう働き方をするか、年金は何歳から受け取るかなど高齢期の過ごし方は多様な為、長く働き、増えた年金を受け取れるよう後押しをする制度改正が行われているのです。

「繰り下げ受給・繰り上げ受給」もその1つです。

国民年金や厚生年金の公的年金は、原則として65歳から受け取ることが出来ますが、希望すれば受給を開始する時期を自分で選ぶことが出来ます。

今年4月の改正では、繰り下げ受給の上限年齢が5年延長され、75歳までとなりました。この制度をうまく活用するために、事前にチェックしておきたい事や注意しなければならない事がいくつかあります。

次回の配信では、繰り下げ受給に関する注意点などについてお伝えさせて頂きます。