前回も少し触れましたが「繰り下げ受給」をする際は注意が必要です。

繰り下げ受給を選択すると、受け取りを1ケ月遅らせる毎に0.7%ずつ年金が増えるので、70歳まで遅らせると42%、75歳までおくらせると84%の増額になります。

たしかに繰り下げると年金は増額しますが、年金からは税金や社会保険料が天引きされます。繰り下げ受給で収入が増えると、その分税や社会保険の負担が大きくなる可能性があります。

また、繰り下げる前には「加給年金」の対象となるかも確認する必要があります。

加給年金は、会社員などで厚生年金に20年以上加入した人が65歳になった時、生計を維持する年下の配偶者がいると厚生年金に加算される制度ですが、厚生年金を繰り下げるとその間は支給されません。何歳まで生きるかによっても異なりますが、年齢差が大きいほど

加給年金の受取額も大きくなります。繰り下げを検討する際は、増額される厚生年金と加給年金を比較しておきましょうね。

ところで皆さん、公的年金以外にも老後の生活資金は準備してますか?