給与控除の縮小で起きること

給与控除の縮小で起きること

政府の税制調査会は今年、中長期的な税制のあり方を示す答申案に「給与所得控除の縮小」の必要性を盛り込みました。もし実際に給与所得控除が縮小されると、結果的に会社員にとっては増税につながります。 給与所得控除がどれくらい縮小されるのかは、まだ明らかになっていませんが、政府税制調査会の答申では、「サラリーマンの必要経費にあたる部分は給与収入の約3%程度と試算されており、現在は手厚い状態である」としています。...
女性の厚生年金受給額は…

女性の厚生年金受給額は…

企業などに就職し給与明細を受け取ると、毎月「社会保険料」が引かれます。 これには「厚生年金保険」や「健康保険」などの公的保険の保険料が含まれており、手取りは減るが保険料を支払い続ければ、老後は厚生年金を受給ができ、病院にかかれば医療費の自己負担が安く済みます。 ただ、この厚生年金の受給月額には男女で大きな差があり、厚生労働省の「厚生年金保険」「 国民年金事業年報」によると、男性は 16.3 万円、女性は 10.5 万円と、女性は男性の約3分の2。...
救急車を呼ぶのは無料!?

救急車を呼ぶのは無料!?

私たちの生命を守る大切な公的サービスの救急車。 原則的に日本では、誰でも救急車を無料で利用することが出来ます。 これは決して当たり前のことではなく、世界では多くの国が救急車の利用は有料で、 アメリカやドイツなどでは1回の出動につき、5~10万円程度の費用を請求されます。 救急車の運用には、救急隊員にかかる人件費・ ガソリン代・ 救急車両の維持費などがかかり ますが、日本の場合、これらの費用は基本的に税金で賄われています。 しかも日本では税金を払っていない人でも、そして旅行などで一時的に滞在している外国...
一円玉にまつわるエピソードで思うこと

一円玉にまつわるエピソードで思うこと

一円玉には、様々なエピソードがあります。 最も周知されているのは、原価率の悪さ。 一円玉は非常に原価率が悪く、1枚発行するのにおよそ3円がかかっており、発行すればするほど損になります。そんな一円玉ですが、1989 年に前年の2倍の 20 億枚ほど製造されました。 この年の4月に3%の消費税が導入され、大量の一円玉が必要になったからです! 毎年日本経済新聞社では「日経ヒット商品番付」が発表されていますが、この年は商品ではない一円玉が最上位の横綱に選ばれるという前代未聞の結果だったそうです。...
「出世したくない20代は77%!」

「出世したくない20代は77%!」

「今時の若者は欲がない」とよく耳にします。 例えば、20~30代の飲酒習慣率は約20年前と比べて半分ほどに低下し、若者の意識や価値観の変化が伺えます。 こうした中で、20代男女を対象にした2022年度の「出世欲」に関する調査では、出世したくない人の割合が約77%でした。 そして、出世したくない一番の理由は、ワークライフバランスの重視でした。 このような若者の意識調査結果が出る度に批判的な反応が出ますが、そんなに悲観的になる必要はないのではないでしょうか。...