一円玉には、様々なエピソードがあります。
最も周知されているのは、原価率の悪さ。 一円玉は非常に原価率が悪く、1枚発行するのにおよそ3円がかかっており、発行すればするほど損になります。そんな一円玉ですが、1989 年に前年の2倍の 20 億枚ほど製造されました。
この年の4月に3%の消費税が導入され、大量の一円玉が必要になったからです!
毎年日本経済新聞社では「日経ヒット商品番付」が発表されていますが、この年は商品ではない一円玉が最上位の横綱に選ばれるという前代未聞の結果だったそうです。

それとは逆に令和元年は、ほとんど製造されていません。消費税がぴったり 10%になった事や電子マネー決済の普及により、一円玉の使用頻度が激減すると予測され、なんと 502 枚しか製造されなかったのです。
その為、その枚数の少なさから令和元年の一円玉は、将来的に高値で取引されるのではないかと言われています。

さて、ここで質問です。

あなたは、貯金箱や財布をくまなくチェックし、レアな一円玉を探し当てる事に時間を費やして利益を得ますか? それとも、金融知識を身に付ける事に時間を費やして利益を得ますか