私たちの生命を守る大切な公的サービスの救急車。
原則的に日本では、誰でも救急車を無料で利用することが出来ます。
これは決して当たり前のことではなく、世界では多くの国が救急車の利用は有料で、
アメリカやドイツなどでは1回の出動につき、5~10万円程度の費用を請求されます。

救急車の運用には、救急隊員にかかる人件費・ ガソリン代・ 救急車両の維持費などがかかり
ますが、日本の場合、これらの費用は基本的に税金で賄われています。
しかも日本では税金を払っていない人でも、そして旅行などで一時的に滞在している外国
人までも無料で利用することが出来るのです。

このように救急車費用が無料であるのをいいことに、明らかに緊急性の低い状況や、
タクシー代わりに使う目的で救急車が呼ばれるケースが増えていることから、
不適切な用途で救急車を利用されることを抑制する為、救急車費用の有料化が検討されています。

救急医療を持続可能にする為には、国民1人ひとりが救急車についての正しい知識を
身に付け、予期せぬ病気やケガにも備えて、計画的に資金を準備しておくことが大切ですね。