日本人の寿命は世界で最高水準です。しかし、長生きする事に不安を感じている人も多く「健康寿命」への関心が高まっています。現在国が公表している健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できている状態と定義しています。
しかしこの20年間、寿命と健康寿命の差、すなわち「不健康期間」はほぼ変わっておらず、健康長寿の実現に向けて、「平均寿命を上回る健康寿命の延伸」と「健康寿命の地域差の縮小」が国の政策目標とされています。

健康寿命延伸に向けた取り組みというと、中高年に向けた取り組みのように感じますが、実は不健康期間の割合は、60歳以上の高齢部分では改善していますが、45歳未満の若い人では改善していません。

2019年に策定された「健康寿命延伸プラン」では、若い人の健康増進を見据えて、自然に健康になれる環境づくりや行動を促す仕掛けとして、健康無関心・低関心層への食環境改善に向けた啓発、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援、糖尿病などの生活習慣病の重症化予防といった現役世代に向けた取組みも進められています。

この機会に、ご自身の健康状態に改めて関心をもってみてはいかがでしょうか。