医療費控除とは、その年（１月１日～１２月３１日）に支払った医療費が一定金額以上の場合に、その医療費の面の一部を所得金額から控除できる制度のことで、所得控除の面から医療費の負担を軽減する目的です。
医療費控除の手続きは確定申告によって行います。会社員の方は年末調整がありますが、医療費控除の適用は年末調整では対応できません。その為、会社員の方であっても確定申告で手続きをする必要があります。
また、よくある誤解として、「医療費の支払いが年間１０万円未満だから医療費控除を受けられない」と理解しているケースがありますが、必ずしもそうとは限りません。医療費控除を受けられる条件は、それぞれの収入（所得）に応じて変動する為、医療費の支払いが年間１０万円未満でも医療費控除適用の対象となる場合もあるのです。
このように、すぐに収入を増やすことは難しいかもしれませんが、社会保障制度の理解を深めることで支出を抑えることは、すぐにできることなのかもしれません。
ご自身の経済生活を、知識で改善していきませんか？