私たちの日常生活に影響を及ぼす為替ですが、どんな時に為替レートは動くのでしょうか。
通貨を売買する際の価格を決める要因には様々なものがあります。
これらは「必ずそうなる」というものではなく「レートが動く要因となりやすい」ものと考えて下さい。その中でも最も分かりやすいものが「需要と供給のバランス」でしょう。

ある通貨を買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がりやすくなります。
円を売って米ドルを買う取引が増えれば「円安・米ドル高」になりやすく、米ドルを売って円を買う取引が増えれば「円高・米ドル安」になる傾向にある、といった具合です。

例えば、日本より金利の高い国に預金をして増やしたい。海外の商品を輸入したい。景気の良い国の通貨を持ちたい。海外の株や債券、不動産に投資したい。これらは全て、円を売ってその国の通貨を買う必要があります。
アメリカの景気回復によるインフレや金利の上昇、テーパリングにより、円安ドル高が加速してしまうかが注目される中、私たちも自身の資産のポートフォリオを見つめる機会かもしれません。