新聞やニュースでよく耳にする「政策金利」。経済・金融ニュースを理解する上で重要なキーワードですが、住宅ローンなどの金利とはどう違うのでしょうか?

政策金利とは、各国の中央銀行が景気や物価の安定を図るために行う金融政策の1つで、いわゆる短期金利のことです。

中央銀行は、政策金利に基づいて市中銀行に貸付を行い、景気や物価の変動に応じて政策金利を上げたり下げたりしています。

例えば政策金利が上昇すると、中央銀行からの借入コストが上がるため、金融機関は個人や企業への融資の金利を引き上げる。そうすると、借入や消費が抑えられ、経済活動が抑制されて、景気過熱によるインフレを抑える効果が期待できる。

つまり、金利が上がると株価が下がりやすいのは、「融資の金利が上がる=企業の業績悪化の原因になる」と投資家が考えるからです。

また、政策金利は為替相場にも影響を及ぼします。例えば米国の金利が上がると米ドルが買われるので、円安ドル高に傾きます。

各国の政策金利は経済状況に応じて定期的に見直されています。

新聞やニュースを見る際に、政策金利を注視して経済の先行きを予想してみるのも面白いのではないでしょうか。